ABOUT

はじめまして。紙空勇気(カミカラユウキ)というペンネームでイラストレーター活動をしています。

本業はグラフィックデザイナー、2024年で20年目を迎えます。

「デザイン」と「オタクイラスト」をつなげたい

このブログサイトを立ち上げた目的は、『イラスト仲間』を見つけること。独学でイラストを描き始めて、たびたび壁にぶつかるので相談相手が欲しかったのがまずひとつ大きな目的です。

もうひとつ、個人の枠を超えたもっと大きな目的があります。

それは、「デザイン」の世界にもっとイラストをつなげたい・浸透させたいという思いの実現です。

もちろん、イラストを使ったデザインの歴史は長く続いています。広告、パッケージデザイン、エディトリアルデザイン、書籍の表紙や挿絵など、私自身もこれまでに30名以上のイラストレーターさんとお会いする機会がありました。

ただし、そうした従来のデザインの現場で活躍されているイラストレーターと、私が日頃趣味で追いかけているアニメ系のイラストレーターとは雰囲気というかジャンルが違う気がしていました。例えば、前者はinstagramで後者はTwitterが主な生息地みたいな違いもある気がします。

その違いを明確にするために、後者を「アニメオタク界隈のイラストレーター(オタクイラスト)」とお呼びしても差し支えないでしょうか?(もっと適切な言葉が見つかり次第、書き直しいたします。「二次元コンテンツ」とか?)

この数年で、企業ブランディングやミュージックビデオなどでアニメーター・イラストレーターの活躍する場面が増えています。アイドルが身近になったこと、ネットを中心にミュージシャンが表現のツールとしてイラストやアニメーションをメインに使うようになったこと、鬼滅の刃のようにアニメが一般的にも大ヒットした背景もあるんだと思います。その延長でオタク界隈のイラストレーターにも注目が集まっているはずなのですが、情報が偏っているのか生息地の違いからか、とにかく思った以上にオタクイラストを知らないというデザイナーが私の周りには多いのが気になります。

オタク界隈から遠いデザイン畑におりました

私はかつて「サブカルといえば当社!」と自称するほどサブカル推しの都内の某デザイン事務所に在籍していました。会社で受ける案件は主に美術館やエディトリアル系だった中で、アイドルやアニメに関連するものはわずかにありました。しかし実際に私が在籍していた当時、アニメオタク界隈のイラストレーターと会う機会は一度もありませんでした。

かくいう私も、鬼滅の刃に出会う2019年まで見たことがあるアニメは「ジブリ」と「攻殻機動隊」だけでした。一度、開眼したからには出来る限り多くを吸収するべく、一生懸命名作アニメや漫画を掘り起こして浸らせていただいております。

そういうわけで、イラストを描き始めたのがアラフォーとあまりにも遅いスタートになりました。
デザイン実績とのギャップがすごい。

デザインは実績を表に出しにくい、ビジュアルだけじゃない

実はこの「デザインの実績」というのもやや難儀に感じています。一般的にグラフィックデザインと聞くと広告代理店周辺の巨匠のイメージが強いですよね。大手企業の広告やロゴの10個や20個作ってないとお呼びでない、みたいなところがあります。実際にはそういうデザイナーは世代的にもジャンル的にもごく一部で、πとしてはそうじゃない方のデザイナーが圧倒的に多いです。出身大学や所属事務所のパワーによるところが大きく、私のように美大を出ていないデザイナーは大手企業のプロジェクトを任されることは稀です。(ゼロではない。)

クライアントが大手かどうかは実際こちらの作業的には関係ないのですが、世間の方々に「どんな仕事してるの?」と問われて「あのロゴ知ってる!」と言われるような答え(実績)が実際には求められるわけです。

それと同時に私の仕事はビジュアルを作るだけにとどまらず、納品物を納品するまでにもっと莫大な領域の作業をしているため、うまくそれを伝えることができないので、結果的にポートフォリオをまとめることができません。どんなデザイナーもおそらくそうだと思いますが、どんなものを制作するにしても、クライアントのやりたいことをヒアリングし、マインドマップのような形に落とし込み、関係者全員がわかるような方向性をまとめ、将来を見据えた展開を考え、公開後のユーザーの反応などを調査し、改善すべき点があれば改善を提案し、ようするにクライアントと二人三脚でブランドを成長させていくお手伝いのほぼ全ての領域に携わります。

また、iPodが世にでる前までCDジャケットの仕事が私の主戦場だったのですが、アーティストとの仕事はまたちょっと違った意味でデザイナーの作品として実績に出していいものかどうか迷うこともありました。

デザインとオタ活を両立したい!つまり…

リア友にはひとりもアニメや漫画の話を共有できるはずもなく、PixivとTwitterを彷徨っていました。自分がよちよちイラストを描き始めてから、それまで知らなかったオタク界隈のクリエイター(米山先生のような神絵師と呼ばれている先生方、アニメーターの先生方、漫画家の先生方、そして二次創作の先生方も含めて)のたくさんの情報が入ってくるようになり、また、彼らがどれだけ凄腕なのかということも自分の力量を通して実感するに至り、毎日のように挫折と至福を行ったり来たりしています。

正直言いますと、アニメオタク界隈のイラストレーターの先生方とお仕事がしたい!これに尽きます。

自分もイラストレーターになりたくて独学の限界突破のため最終的には京都芸術大学とPixivの共同開発コースにまで入学したものの、その中でもまたデザインに振り切った活動をしてしまっていて(*1)、私の人格(創作意欲)はデザインが中心になっちゃうんだなということを改めて実感するに至りました。

大学の課題に挫折したとはいえ、「アニメオタク界隈の外側にいた私」が「界隈の先生方」と接点を持つために入学したのは英断だったかもしれません。というより、実際にそうなるように自分の創作活動をこれから軌道修正していきます。

話が長くなってしまいました。

アニメオタク界隈のイラストレーターの先生方、私にデザインをさせてください!!印刷・紙のことからWEBのことまでなんでもデザインのこと聞いてください。
デザインとイラストの世界を、一緒に広げていきましょう!

そういう意気込みで、これからブログをもっと更新していきたいと思います。

©︎DESIGNGISEID created by yuuki_kamikara

イラストの投稿に関して

なぜ、ヘタな練習絵をアーカイブするのか?ということに、疑問を持たれるかもしれません。私もできることなら上手に描けたものだけを残したいのですが、実は、ヘタだった頃の過去作品を振り返ることはその後の上達に大きく影響します。あるジェスチャードローイングの先生はそれを「宝物」と言うふうに表現していました。詳しいことはまた別の機会にご紹介できればと思っています。

※二次創作イラストについて
アニメなどの二次創作やファンアートでアクセス数を稼いで収益化を目指す!という目的はありません。原作者の先生やファンの方々に不利益になるような場合、ファンアートは非公開といたします。詳細は「ガイドライン」をご参照ください。

2023年1月25日更新