2021年の仕事納めはAppleのスペシャリストさんと電話、でした。
今日、Macを新調したのですが、開封早々、デザイン案件に支障が出る事態となったためです。
新しいMacのSafariを開くと、あらゆるWEBサイトに使われている『游ゴシック体』が消滅していました。
パッと思いつくサイトはいくつか巡回したのですが、綺麗さっぱり消えています。例えば、私の好きなロックバンドのオフィシャルサイトとか、敬愛するGCPさん、ラボさん、パルミーさん、wordpressテーマ「SWELL」の公式でも游ゴシック体は反映されません。
それから、自分がデザインしたクライアントのサイトやLPも游ゴシック体を使ったサイトは全滅でした。(全滅というと大袈裟ですが、ヒラギノに置き換わっているだけなので文字が読めないわけではない──けど困った💦)
『Monterey Safari フォント』などで検索をしても同じ症状の報告が見つけられませんでした。最近はスマホでアクセスする人の方が多いのと、いろいろなフォントメーカーからWEBフォントがたくさん日本語対応になったので、多くの人が気にしていないのかもしれません。今日ずっと探してて、それっぽい症状の情報があったのはTwitterで2件でした。
あと意外な発見ですが、ロゴやサムネ画像は游ゴシックで作っているけど、サイトの本文はデフォルト(ヒラギノなど)のまま、っていうブランドサイトも結構あって『ロゴの游ゴシック感がそれだけ強い!』って思い知らされました。
──さっそく新旧2つのMacで検証しました。それからChromeとも比較してみました。
旧MacBook Pro 2018モデル | 新MacBook Pro 2021モデル | |
---|---|---|
macOS | 11.6.1(Big Sur) | 12.1(Monterey) |
CPU | Intel Core i7 | Apple M1 Pro |
Safariバージョン | 15.1 | 15.2 |
Chromeバージョン | 96.0.4664.110 | 96.0.4664.110 |

Apple公式のトラブルシューティングやOSの再インストールもしたのですが、結果は変わらず。
最後に、スペシャリストさんと電話で解決方法を探すことになりました。
今日の時点での結論は、このMac個体に起きた問題ではなく、OSに由来するものであろうと推測まではできましたが、さらに深掘りするためには年末年始を越してからになります。クライアントにもし質問されたら、大きなトラブルではないことをお伝えするしか、今できることはなさそうです。当面はChromeで動作確認をしましょう。
ちなみに、游ゴシック体の公式サイト(字游工房やモリサワ)は問題なく表示されています。公式サイトの表面的なコードを見てもすぐに違和感を見つけることはできなかったので、(→TypeSquareさんかなと思います。最後の段落をご参照ください。)
引き続きAppleさんの回答を待ちます。
続報はこちらのページでお伝えします。
↓
2/18追加:強制的に游ゴシック体を指定
2022年2月18日現在、まだOSアップデートでなおりそうもないので、一時的な解決策を置いておきます。PV数がさほど多くなければ費用はかけずにできることなので、游ゴシック体が恋しいみなさまご検討ください。
Webフォントサービス「TypeSquare」さんで游ゴシック体を1書体だけお借りしました。
手順はシンプル。会員登録をして専用タグをコピペするだけです。ただし見出しは別の書体にしています。
この方法でフォントを指定すると、スマホでも游ゴシック体が見えるんじゃないかと思います。手持ちのiPhoneでしか確認していませんが、これはこれで嬉しい誤算でした!!