このひと↓のプロフィール

・グラフィックデザイナー19年目
・KUA1期生、休学中
・本業のデザインにオタクイラストを融合させたい
フリーになってからも何とかデザイン一本でリーマン時代と同じくらいの稼ぎを継続しています。ありがたいことに営業活動や仲介サイトを一切やらずにここまできたのは仲間やお客様といった『ひと』に恵まれているからに尽きますが、誰も私の出身大学を知りません。
▼ 参考:私の職歴について。
長期戦の場合、目標やゴール設定がないと途中で挫折します。多少はブレてもいいんですが、結果が出せないと時間を無駄にしたような気分になっちゃうんじゃないかと思うわけです。
私は現在KUAを休学中で、本当に卒業する気があるのか自分でもわからなくなることがあります。仕事が忙しいとどうしても目先のタスクで消耗してしまって復学どころかイラストそのものを諦めそうになります。そこで、自分なりに仮説?と結論を出してみようと思います。
これからの時代も、バックボーンが重視される気がしています。
仮説1:「訓練を積む」という経験
学歴不問か学歴重視なのかは結局『自分の進みたい道の先輩』に現場がどういう傾向なのか聞くしかないです。ただし、今回言いたいバックボーンっていうのは学歴そのものではありません。


私のいた経営学部は友達のノートと一夜漬けで卒業できました(失礼)が、美術系の学校(大学や専門学校)はそうもいかないです。私は過去、事務所時代に当時の上司が教鞭をとっている某M美術大学に1年間だけお世話になったことがありました。正直、課題がしんどかったです涙。その当時、私はすでに大きな商業施設の広告を作ったりして自分が一人前だと錯覚していたのですがとんでもない。1つめの課題提出日、他の生徒全員の持参した課題のクオリティに圧倒されてしまって自分がいかに浅い人間かと思い知らされました。もちろん再提出になり、その日以降気が狂った様に制作に励み期限に間に合わないという落ちこぼれでした。
「神(=美、クオリティ)は細部に宿る」という言葉もこの一件から心身に深く染みました。
KUAも通信制とはいえ卒業するのが大変なのですよ。締め切りに間に合うように課題制作をしたり、資料を読み込んで論述のルールに従うレポート書いたり、科目によってはフィールドワークや試験があります。
そういう自分を追い込む訓練は日常生活にはないので大学を卒業できるってすごいことだと思っています。
それで章タイトルの意味ですが、ここでいう「バックボーン」は「どれくらいキツい環境で何をどうクリアしてきたか」っていう経験値、柱ですね。社会に出たら外的要因で追い込まれる場面が多いと思うんです。時間・予算・人員・スキル・国・言語・法律・歴史・業界の慣習・マナー・同業他社の動向などなど。追い込まれた時にどう対応するかで成果や信頼になるので、訓練していて良かったな〜ってことになるのかなと思います。
結論その1:
もちろん、その訓練は必ずしも学校である必要はないです。過去の経験では飲食店の接客や事務系でもたくさん鍛えられました。ただ、もし、たとえばデザインの道に進むならデザインの実務に近い経験の方が支えになる場面は圧倒的に多いので、どこで経験を積むかというのは真剣に将来を見据えて選択をした方がいいはず。
私はこの先「どうなりたいのか?」を念頭にどこで・どうやってイラストを描いていきたいか今一度、自問します。ただ、あとの章で書きますが、私が描きたいオタク系イラストってスクールないですよね…就職が前提の代◯ニ・バンタ◯っていう年齢でもない涙。かといって、下積みに転職?いやー仕事を辞めるわけには…。
仮説2:「同じ時に同じ経験をした人たち」という支柱
もうひとつの柱はこれですね。
私は学生時代(10代)ほとんどぼっちで過ごしていました。もっと友達欲しかったなーって思い出します。
まあ「友」までいかなくても、人と交流するというのは人生経験でも大事なもののひとつだと思います。Twitterのやりとりでも悪くはないのですが、『同じ時間に同じ場所で同じことをする』っていうのは代用のない貴重な経験なのです。


普通の大学にいた頃は学祭がなかったので『みんなと出し物をする』という経験を得られませんでした。代わりに、有志で写真展をやっていたので先輩に撮影や現像の仕方を叩き込んでもらいましたが、日常的には先輩方と会うこともなくいつもひとりでフラフラしていました。高校(※進学校)の同級生で私と同じ道を選ぶ人は皆無なので、同窓会に行っても話が合わなかったり急に名刺交換とか始まって『ヤバい…』と逃げたこともありました。
ぼっちだったのはコミュ障だからじゃ?というのも否定はできませんが、社会人になってから、特にデザイン事務所は本当に居心地良かったです。学歴の圧は確かにあったものの、普通にしている分には、同僚のデザイナーたちは一緒にいると楽しいし落ち着くんだな〜と思いました。辞めた後でもたまに会いますし。ただ、やっぱり気を遣ってしまうので、こっちからちょっと飲もうよみたいなお声がけはできません。
漫画「ブルーピリオド」を読んでより一層学祭に憧れました。それで、KUAで非公式ではありますが学祭に参加させてもらえて本当にいい経験できたな〜って思います。自分から声をかけるのってすごく勇気がいることで、でも実際に話し始めたら永遠と時間が過ぎていくのがすごい面白かったです。詳細は下記の記事で!


結論その2:
オフィスアワーに参加してみる。デッサン教室などのレギュラークラスに行ってみる(?)
仮説3:「真似ぶ」先人たちを見て“開眼”する
これは通信制だとちょっと叶わないかもしれないんですが。実際に目の前で先輩の手仕事を見るのは最強のチートだと思っています。
最前線で闘っている先生、先輩に直接会うことはすごく大事だと思うんです。学ぶは真似ぶからくるとよく言いますよね。それは特に手仕事の場合は本当にその通りで、私が凡人からデザイナーに昇華したのは先輩方の作業をずっと見て真似ていたからです。入稿作業ひとつとっても一人じゃできないんですよ。
というか「できている」と自分で判断できません、一人だと。
たとえば、「文字詰め」っていう作業があります。初期値のまま文字を入力するとバランスが悪くなるので、いろいろ調整します。最近は結構ラクにできるようになってきてはいますが、特に日本語の場合は、記号+カナ+英数字+漢字みたいなごっちゃな場合で、見出しなどの大事な場面では手作業も必要です。もう先輩に指導してもらう以外の方法は私には思いつきません。だって何がいいか悪いか開眼するまでわからないもん!


ま、まあ…私もそんなに得意ではない( ๑´•ω•๑)
ちなみに、これは2社目のデザイン事務所で習いました(1社目は写真とかビジュアル系だった)なので、実務経験5年目くらいで実質はじめてタイポグラフィを学んだってことになります。
結論その3:
通信制だとね・・・先生が目の前にいるわけじゃないからなぁ。Youtubeでメイキングみてもかなりヒントは得られるのは得られます。(先生、どしどし動画UPして!)でも、動画ってぶっちゃけ見せられないところ見せてないじゃないですか笑
あとは添削サービスですかね。赤字でびっしり書いて、自分がどこが見えていないのか、などを答えてもらうのがいいなって思っています。自分の希望の先生に有料でお願いするというのを今度やってみます。KUAはそこまで添削してもらえなかったから。
だから、まだKUA復学はちょっと悩んじゃいます。
※私、KUAやめてないよ。少なくても今はやめるつもりはないのよ。その証拠に4月から藝術学舎の講座受けるから!↓


最近、言われたこと
デッサン教室の先生から
「モノを見る眼はもう持っている。あとは手の筋肉を鍛えるだけ。」って言われました。先月の教室で。ひたすら手を動かす。だから今年はたくさん練習をしてそれを(下手でも)TwitterとかコンテストとかにUPしていこうと思っています。何枚か前に描いたデクくんのファンアートなんて、インプレッション数がえげつないのに反応少なくて泣けますよ〜
実は、私はこのブログも一本につき何週間もかかって書いていたりする、1つのことをやり遂げるのがすごく遅いです。大学の課題なんてもっと大変でした。特にレポート系は1回も間に合いませんでした。だから、復学するとしても卒業まで何年もかかっちゃうと思うんですよね。イラストを描く時間がまた削れてしまうんじゃないかと思うと、すごく悩ましいです。
結論その4:
だから、手がはやくなるように頑張ろうと思います。ブログの更新頻度もさらに下げちゃうかもよ!
デザイン事務所の元上司から
「お前はなんとなくやったものを深く見せるのが得意だよな」って言われました。先週飲み会で。嫌味で言われたことなのですが、一理あると思っています。たとえば、読んだ本を「この世でもっとも優れた本」みたいに大きく膨らませて話をしているらしいです。(それに釣られて読んだけどお前がいうほどすごい本じゃねーよって思うらしいです。あ、もしこのブログ読んで同じようなことが起きていたらすみません。てへ)
裏を返せば、詰めが甘いってことなんです。最後の最後で、力尽きちゃうんですね。今まで何枚かイラストを描いていますが、最後まで詰めきった!って思えるイラストは一枚しかありません。(その一枚は炭治郎ですよ!)
結論その5:
だから、私の次の目標は、イラストを仕上げ、徹底的に詰めきる。人生で初めてイラストを描いた年以来じゃん笑
他のイラスト系教室
はい。実は、KUA以外にもいくつか検討しています。ただ…その全部が「オタク系ではないイラスト」で、全く比較にもなりません。正直、デザイン業界ではアニメっぽいイラストよりも安西水丸さんのようなイラストが好まれてます。もしくは、エリック・カールさんのような絵本作家、サイトウユウスケさんのようなファッション系、あるいは幾何学的だったり現代アートっぽい系。
ちょっと前までそっちの方ばかり見てたけど…いやーでも、私はアニメっぽいのが好き。
なんでこんなにアニメ系だけジャンル分けられちゃってるのかそれが理解できない。
AIイラスト
すっごいAIイラストを描かれているAI絵師さんをお一人(しかしらない)フォローしていて、noteも拝見したのですが、とても私の頭では理解できないプログラミングの世界でした。まさに呪文。AIイラストについてはいろいろ賛否ありますね。私も仕事の打ち合わせとかTwitterとかで、その一連の話題はなんとなく見聞きしています。
でも、たぶん、先のことを危惧してもしかたないです。iPodやiPhoneが出た時はCDがなくなると想像できました。当時の私はCDジャケットデザインが主戦場だったのでエディトリアルやテキスタイルに強い事務所に転職してデジハリでコーディングを勉強しました。つまり、こちらの手数を増やしたわけですが、書籍関連もプロダクトもWEB制作も門外漢の元上司のひとりはいまだに私の10倍稼いでいます(お金を集めるというのもひとつの才能ですね。)お金だけがすべてではない、と言いたいところですが、世間の評価はそういうので見るが現実です。
幸か不幸かでいえばどちらでもないです。私について言えばエディトリアルやコーディングを勉強していなかったら今の仕事はできないし出会う仲間もクライアントも今とは違う世界になっていたでしょう。興味がめちゃめちゃあって好きならやればいい、というか続けられないと意味がない、それだけのことだと思います。
それと、世間の評価ということでいえば、もうひとつ。金額じゃないとしたら、歴史のレイヤーです。(私見)
それが、先述のバックボーンです。(前半を読み返してちょうだい。)
うまくまとまったねー。
参考資料
右脳と左脳/イラスト講座イラレッジYoutube
人間が一番左脳が発達する時期についてのご意見がちょっと参考になりました。
学歴よりも〇〇を手に入れろ!!/さいとうなおき先生Youtube
さいとうなおき先生は多摩美のご出身です。
成冨ミヲリ先生の『絵はすぐに上手くならない』
デッサン教室でお世話になりました。先生のロジックは確かにすごい。


虎硬先生のnote
『無料のイラスト講座があふれるなかで、なぜ私はオンライン大学で仕事をするのか』

